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有難いお土産 

先週、お断りしてしまったお客様。

海外旅行へ行く前に
髪をキレイにしたかったのに
結局、旅行の後になってしまいました。


「わかるわよ、大丈夫」
お断りの電話をしたときに
全部を言わせずにそうおっしゃってくださったんです。


わたしより上の世代のミセス、
やはり田舎のお母様を見送った経験を
以前話してくださったかたです。


遠くに嫁いだ宿命は
みな共通の思いを抱きます。
「長く寝込まないで子孝行だったね、」と。
「これから疲れがでるからね、ゆっくりしてね」と。


ギリシャのザクロティーと
トルコのナッツをいただきました。
あたたかいお気持ちと一緒にいただきます♡





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母のバラ 

患ってていた父が亡くなりました。

余命宣告されておりましたのですが
この急変は予想しておりませんでした。

慌ただしく過ぎた9月、
流されるようで
記憶があいまいになっています。

ふだん、お葬式にはあまり参列することがないのに
今回は喪主です。


遠方に住む娘ですので
父には申し訳ないけれど
簡素な葬儀になりました。

すべてがわからないことだらけ、
親戚にアドバイスをもらいますが
決定は自分がしなくてはなりません。

12月に祖母を見送った父は
ひとりでこれをやったのだと思うと
大変さを改めて感じ入りました。

独り暮らしの父を支えてくださった方々には
感謝の言葉も見つかりません。
この数年は
遠くに嫁に来てしまったことを
後悔では無いけれど
それに近い思いを持っておりました。

母が亡き後
娘たちに余計な心配をかけないようにすることだけを考えていたような父でした。

スカイツリーを見ることや
目前に迫った孫の結婚式に出ることを
心の支えにしていたのでしょう。

様子をみにいくたびに
ついつい叱りつけたりキツイことを言ったり
ひどい冷たい娘でした。

ここで急変したのも、
心配しながら結婚式を行うことを
案じてさけてくれたのかと思います。

昔から
人に気を遣うことばかりで
それが弱い人に思えて気に障ることもありましたが

人様に迷惑をかけないようにとの思いなのだろうと
やっとわかるようなダメなむすめです。

納棺の時
葬儀屋さんが用意してくれた花のほかに
庭に一輪残っていた
赤いバラを左の頬のそばに入れました。

母が好きだった、育てていた赤いバラです。
よくのこっていてくれました。

がんばったね、って
見守ってくれてるように見えました。



エリーの母と亀山ピン子の気持ち 

まっさんみてますか。

終わり際の「ごきげんよう」がないことに
ようやく慣れたこの頃。

遠い東洋に嫁に行くという娘に
「もう会えなくなるかもしれないのよ!」
と猛反対する母。

異国の彼女を嫁とすることに
その苦労を先んじて読み
絶対認めないことで思いやる、亀山の母と。


今になっては
ヒロインよりも
その母親に共感して涙ぐんでしまいます。


二十数年前
わたしも同じ思いをさせてしまったんだなぁ。